何度でも言う。ウーバー新料金はブラックボックス。それが最大の問題!

目次
暴落して跳ね上がって、また下がった
福岡と京都にウーバーイーツの新料金体系が導入されてから、2ヶ月が経った。
3月第1週の300円均一地獄が嘘だったかのように、3月後半から4月前半あたりはバブリーな賃上げ状態が続いた。
しかし4月後半あたりから、距離に関係なく300円という配達案件がシレッと復活し始め、一日の売上は再び、確実に落ちてきた。山科ですれ違う配達員たちとも、「えらい下がったねー」「やってられんねー」と言っている。
新料金導入直後の慌ただしい動きは、下記の記事にまとめたので興味のある方はご覧ください。
ウーバーの気まぐれな賃上げ賃下げに一喜一憂するのがアホらしくなったのと、前はさっぱり鳴らなかったmenuがそこそこ鳴るようになったり、food pandaやDidiなどフーデリ他社が京都にも参入してウーバーへの依存度を下げることが可能となり、データを集計する作業はしばらくやっていなかった。
しかし、4月に新料金が導入された沖縄と神奈川の動向も気になるし、確実に下がってきた京都の現状を再度可視化しておく必要性もあるだろうと考え、3月下旬から4月にかけての、何日分かのデータを集計してみた。
バブリーな賃上げに錯覚した日々
3月23日の売上データを集計してみた。
この頃はどういうわけか、どの配達も単価が上がった。300円均一(配送距離に関係なく299円や300円)の案件は影も形もない。「300均出現率」はゼロである。
そして、各配達の報酬は、提示される見積額よりもほぼ確実に高くなっている。結果として、トータルの売上は旧料金換算と比較して120%以上の賃上げ状態となっている。
3月27日も、同様の傾向が続いている。
300円均一案件はゼロだし、全案件の報酬が、提示された見積額よりも高くなっている。
例えば18時2分に受けたD(ドロップ)距離2.5キロの案件の場合、725円の見積に対して報酬は921円となり、旧料金換算と比較すると67%増だ。
この、意味不明に羽振りの良い傾向は、4月上旬も続いた。
4月6日には15件のうち4件の配達報酬が1000円を超え、一日の売上は旧料金換算と比較して130%。3割増しだ。300均オンパレードに痛めつけられた3月第一週と比べたら、倍とまでは行かないが、7割増しぐらいになる感じだ。
4月第一週のzoomを使った ユニオン 定例会でも、ヘラヘラ笑いながら「いや〜、最近なんか意味不明に羽振りがいいんですわ」と報告したぐらいだ。
300円均一オンパレードに絶望した1ヶ月前の悪夢、あれは幻だったのか? 新料金導入は、ひょっとして結果オーライなのか??
ところが、浮かれていられたのはここまでだった。
バブルは終わり、300均が復活
4月中旬のある日、まだ1件目の受注が入る前に、山科区の椥辻付近ですれ違った配達員仲間が「なんや今日、めっちゃ安うなってますわ!」と声をかけて来た。
久々に、300円均一案件が復活したのだ。4月19日のデータを示す。
17件中2件が300円だった。いずれも1キロを切るショート案件とは言え、旧料金換算と比較すると3割減である。
お客さんからのチップが入った2件を除けば、ほとんどの案件が旧料金換算よりも下がり、一日の売上合計は5%減となった。
翌々日、4月21日になると、9件中2件が300円。そして全案件が、旧料金換算よりも大幅にダウンしていた。
一日の売上合計(の旧料金換算比較)は、ほぼ3割減の73%。これは、福岡・京都の配達員の悲痛な叫びがツイッターにあふれ返った新料金導入直後の3月1日と3月2日に近い数値だ。
4月26日は、1件だけが旧料金換算と比べて高くなっているが、全体の売上は2割減。
4月19日にシレッと復活した300均が、どうやら、当たり前のように定着してしまった様だ。
- 1
- 2